2024年2月より、ニュージーランド・クライストチャーチ郊外に住んでいるAo(あお)です。
日本での仕事を辞め、家族(夫婦・6歳男子・3歳男子の4人)での海外移住です。
自分にとっても家族にとっても大きな決断だったので何かしら記録を残しておきたく、時系列に沿って、実際に留学するまでの流れを記載します。
今回は
海外移住(留学)の準備から渡航までのスケジュール
について共有していきます。
これから留学を検討している方や、海外移住を検討している方の参考になれば幸いです。
移住(留学)準備から渡航までにかかった期間
まずは、移住を決意してから渡航までにトータルでどれくらいの期間がかかったかをこちらでお伝えします。
そのあとで、それぞれの月におこなった準備と進捗状況を記載したいと思います。
まず全体感ですが、移住を決意したのは2022年2月、実際の渡航は2024年2月ということで、トータル約2年間かかりました。
移住を決意したきっかけや留学という手段を選択した理由、ニュージーランドを選んだわけについてはこちらに記載しています。
ただし、当初はフィンランドへの留学を目指しており、2022年2月からの1年間は出願条件を満たすための勉強(GMATと不足している単位の取得)しかしていませんでした。
ですので、ここからは渡航1年前(2023年3月)からの準備と進捗について記載していきます。
・移住決意から渡航までは2年間
・最初の1年間は出願条件を満たすための勉強
・後半の1年間で具体的な準備を開始
移住(留学)準備から渡航までの月別スケジュール
ここからは、渡航1年前の2023年3月以降におこなった移住・留学準備を、時系列で記載していきます。
2023年3月~6月 IELTS受験・大学へ出願
2022年3月にも一度受けたのですが、5.5の項目があったためこれが2回目の挑戦です。
無事に出願要件を満たすことができてほっとしました。
※私が感じたIELTSのコツと、効率的な勉強方法は別記事にまとめてみました。
こちらの記事にも記載していますが、当初はフィンランドの大学への留学・移住を目指していました。
いろいろと悩んだすえに、このタイミングでニュージーランド移住を決意しました。
必要書類(英文成績証明書、英文卒業証書、IELTS結果など)をすべてオンラインで提出して、2024年2月スタートのコースに出願しました。
2023年7月 アドバイザーと打ち合わせ
大学のInternational Student Adviserという方から連絡があり、一度オンラインで会話をすることになりました。
入学までの手続きをサポートしてくれる存在だそうです。
日本の学生受け入れにも慣れているようで、LINEでのビデオ通話でした。
会話は英語でしたが、気になるポイント(家族のVISA・大学の家族寮の有無・奨学金など)を整理できたのでとても助かりました。
私の学生VISAに加えて、家族のVISA申請の手順や必要な期間を軽く下調べしました。
VISAの申請は大学からの合格通知が届き次第早急に行うのが良さそうでした。
すべり止めではないのですが、念のためニュージーランド内の他大学にも出願手続きの準備をしました。
2023年8月 大学からの合格通知!
一般的な日本の銀行口座は海外移住すると口座を閉じる必要があるため、海外でも保持できるソニー銀行の口座を開設しました。
今後日本と海外の行き来が増えることを想定して、マイル交換比率のよいANAのクレジットカードを新調しました。
日本円をニュージーランドドルに変換して移住後に開設する予定の現地銀行口座に送金できるようにするため、WISEの口座を開設しました。
銀行口座同様、日本の証券口座も海外移住にともなって原則閉じる必要があるため、保持していた株も少しずつ売却しだしました。
※一部証券会社の口座は条件次第で保持していけるみたいです。詳細はご自身が口座を有している証券会社に確認してみてください。
海外へもっていかないものは積極的に売却しだしました。
(大量の本、ハンモック、アイロン台などなど)
持ち家だったため、売却してしまうのがよいか賃貸に出すのがよいかを不動産会社に相談しはじめました。
メールで合格通知が届きました。出願してから約2か月ほどかかりました。
あわせて、奨学金による学費の一部免除についても連絡をいただきました。
詳しくはこちらの記事に記載しています。
ニュージーランドでソニー銀行のデビットカードを活用することを見据えて、外貨購入の為替コストがかからないタイミングで、手持ちの日本円をNZDに変換してNZD普通預金に入金しだしました。
※ソニー銀行は口座開設から翌々月末日まで外貨購入時にかかる為替コストがゼロ(当日状況が変わっている場合があるので、最新の状況は必ずご自身で確認してみてください)
2023年9月 学費の支払いにてこずる
学生VISA取得には学費を支払った際の領収書が必要となるため、リンカーン大学へ学費を送金。
外国への送金上限や手続きの煩雑さにてこずり、結局全額振り込むまでにここから一か月くらいかかってしまいました。
それにともなってVISAも予定よりおくれて申請しました。
賃貸に出すとその後の維持管理が大変そうなので、家は売却してしまうことに。
不動産会社と打ち合わせて手続きを進めました。
このタイミングで、学生以外のパートナーや子供のVISA申請のためには指定された健康診断が必要だとわかり、少し焦りだしました。
2023年10月 VISA申請に大いにてこずる
戸籍謄本・出生届受理証明書・銀行残高証明書・登記簿謄本など、家族全員分のVISA申請に必要な書類を準備しました。
家族のVISAに先立ち、私の学生VISAを申請しました。
大使館に出向く必要はなく、すべてオンラインで完了しました。
学生のパートナーVISA(妻のVISA)申請に必要なX線検査を、指定のクリニックで行いました。
結果は、クリニック側が直接VISAの申請先であるニュージーランドイミグレに送ってくれるシステムになっていました。
翻訳会社に戸籍謄本・出生届受理証明書・登記簿謄本の翻訳を依頼しました。
免許センターにて一年間有効な国際免許証を取得しました。
※ニュージーランド渡航後は現地の免許証を取得予定ですが、いつになるかわからないため日本国内で国際免許証を取得しておきました。
NZイミグレより「銀行残高が規定よりも不足しているためVISAを出せない」と連絡あり。
規定の金額以上に銀行残高があることも確認していたので、かなり混乱しました。
銀行残高証明書には日本円の残高と買い始めたばかりの少額ニュージーランドドル(NZD)が並列で書かれていたため、日本円としては十分足りているにもかかわらず、イミグレ側がNZDだけを見て判断してしまったのではと予想。
電話で事情を説明すると、やはりイミグレ側で残高証明書の日本円部分を見落としてしまっていたそうです。
ただし、一度VISA申請を却下してしまうとやり直しができないため、改めて残高証明書に十分な金額があることの注釈を加えてから再度VISA申請してほしい、と指示をもらいました。
すぐに再申請しましたが、先方の誤りにもかかわらずこちらの時間とお金(申請料3千円ちょっと)が無駄になり、やるせない気持ちでした・・・
イミグレから妻側はX線だけでなくメディカルチェックが必要だとの連絡がきたので、クリニック側に連絡。
クリニック側からは、すでにX線の結果を送っており追加でメディカルチェックを受けることはできないと言われる。
イミグレに再度電話して確認、イミグレからのメールをクリニックに見せれば大丈夫だと言われ、クリニック側に再度電話する。
クリニック側から「X線結果を送った際とは別の新しい番号を発行することになる」と言われる。※おそらくですが「すでに送付済みのX線検査結果と追加の検査結果が紐づかないことになる」という意味。
イミグレに再度電話し、新しくうけたメディカルチェックの結果を既存のX線結果と同じ番号に紐づくように依頼をする。
クリニックに再度連絡してメディカルチェックをを予約。すでに受診したX線検査も含まれた検査料金になるが、X線分の料金の払い戻しはないとのこと。
パートナーVISA申請に必要だと言われたメディカルチェックを指定のクリニックで受診。
受診した領収書をVISA申請フォーマットにアップロードして、パートナーVISAの申請完了です。
いったりきたりでしんどい。
2023年11月 無事に学生VISA承認!
息子2人も指定の病院でメディカルチェックを実施。
受診した領収書をアップロードして、子供の分のVISA申請も完了しました。
私の学生VISAが承認されたとイミグレからメールが届きました。
しかしながらよく見てみると、苗字と名前の順番が入れ替わってしまっていたため、イミグレに電話して修正してもらうよう依頼しました。
※VISA申請から承認までにかかった日数はこちらに記載しています。
苗字と名前の順番が修正された私の学生VISAが無事にメールで届きました。
これで一安心!
パートナーVISAのために通院している主治医の診断書が追加で必要だと連絡があり。
主治医と相談して診断書を書いてもらい、翻訳会社に英訳してもらい、11月20日にイミグレに提出しました。
このタイミングで仕事を辞め、12月と1月の二か月間はフルで渡航準備に費やすことにしました。
2023年12月 家の売却・航空券予約
無事に購入者が見つかり、売買契約をしました。
渡航までに売れないとまずいと思っていたので、かなり安心しました。
パートナーVISAと子供たちのVISAがなかなかおりず、なんどかイミグレに電話をして進捗を確認しつつ、とにかく待っていました。
どうやらメディカルチェックの結果を見るのに時間がかかっているということでした。
家族のVISAがおりていない中ですが、家の売却タイミングも確定しているため、ニュージーランドへの航空券を予約しました。
渡航日は、大学がスタートする2月19日よりも2週間ほど前の2月頭にしました。
あわせて、渡航してからしばらく家が決まらないことを見越して、念のためエクスペディア【Expedia】で3週間分のホテルを予約しました。
エクスペディア【Expedia】は直前までキャンセル無料ということが多く便利です。
実際にこのあとで大学の寮へ入れることが急遽きまったので、この時に予約していたホテルはキャンセルすることになりました。
2024年1月 家族全員のVISAが承認!
大学の家族寮に応募していましたが、なんどか連絡しても返信がなく、自分たちで探すしかないと決意。
ニュージーランド渡航後に住む家を借りるためにNZの不動産サイトで探していくつか応募してみたものの、競争が激しいようで借りることができませんでした。
ニュージーランドの商習慣なのか、現地での内見がマストな物件が多く、渡航後はしばらくAirbnbなどに住みつつ家探しをする心づもりをしました。
やっと、パートナーVISAと長男の分の学生VISAがおりました!
ただし次男のVISAだけなぜかおりておらず。
息子二人とも学生VISAを申請していましたが、まだ学校に通う年齢ではない次男のVISAは学生VISAではなかったらしく、イミグレに確認の電話をしました。
すると、やはり学生VISAではないらしく、ビジターVISAに変更が必要とのこと。
現状の申請でイミグレ側にてビジターVISAに変更してくれるそうで、結果を待つことに。
ついに次男のVISAもおり、家族全員のVISAが渡航10日前にそろいました。
ぎりぎり!
※VISA申請から承認までに実際にかかった日数はこちらに記載しています。
いいことは続くもので、家族全員のVISAがそろった次の日に、大学から家族向けの寮が空いたから住めるよ、と連絡がありました。
これで渡航してからの家探しやAirbnb代が不要になりました。
これもぎりぎり!
運送会社の海外引越しサービスは価格が高く現地に届くまでのタイムラグもあるため、今回はすべての荷物を飛行機への預入荷物にして一緒に渡航することにしました。
こちらの記事にもまとめていますが、スーツケース5つ、強化ダンボール5つ、無印良品のポリプロピレンバッグ大2つに主な荷物をすべてつめ込みました。
この日の午後に家を引き渡しました。
大物の家電(冷蔵庫や洗濯機)は、家を購入してくれる方に譲渡しました。
ニュージーランドへ持っていかない大きなもの(ベッドやソファなど)は、実家に引っ越し便で送らせてもらい、一時帰国した際に使わせてもらうことに。
ニュージーランドへ持っていく荷物は、段ボールやスーツケース10個ほどに詰め込み、このタイミングで成田空港へ郵送しました。
2024年2月 ニュージーランドへ
家の売却が1/31で渡航日が2/2と、中一日あいていたため、2/1はディズニーランドでめいっぱい遊ばせることにしました。
大量の荷物があったので、1/31と2/1は成田空港まで直通バスがあるディズニーランド近くのホテルに泊まりました。
成田空港発のニュージーランド航空で、無事に渡航することができました!
最後に、渡航までの1年間のスケジュールを改めてまとめます。
3月:IELTSクリア
4-5月:志望校えらび
6月:大学院に出願
7月:大学側の担当者と打ち合わせ
8月:大学から合格通知獲得
9月:学費支払い
10月:VISA申請
11月:学生VISA取得・家族分のVISA申請
12月:自宅売却・渡航する航空券予約
1月:家族分のVISA取得
2月:ニュージーランドへ渡航!
できるだけ早め早めに動きだしていたつもりですが、家族全員分のVISAが下りるまでは落ち着かない日々でした。
自宅の売却も大きな不安要素でしたが、何とか無事に間に合うことができて運が良かったと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
今回は移住の準備から渡航までのスケジュールを記載しました。
次回以降、それぞれの準備や渡航後についてもより詳しく記載していきます。
引き続きよろしくお願いいたします。