
マーケティングの仕事に興味がある。でも検索すると「マーケティング 仕事 きつい」とか出てきて不安…
こんな疑問にお答えします。
- 本記事の内容
- マーケティング職が「きつい・つらい・大変」だと感じる理由を、整理して記載します。
- マーケティングの仕事に興味ある方や、これからマーケティング業界での転職・キャリアアップを考えている方の参考になると思います。
- 自己紹介
この記事を書いている私は、新卒入社した大手日系企業で営業からマーケティング部門へ異動し、その後に外資系消費財企業のブランドマネジャーへ転職しました。



実際の業務で感じていることを記載していきますね。
- 読者の方へメッセージ
最初に結論を言ってしまうと、
マーケティングは確かにつらいことが多いですが、
その分やりがいが最高の仕事だと思います。
読者の方のマーケティング業務経験の有無を問わず、参考になるよう記載していきます。
それでは本題に入っていきましょう。
1. マーケの仕事がきつい理由:リーダーシップが必要


あなたの会社にマーケティング部門はありますか?
もしあればイメージしやすいかと思いますが、
マーケティング部門はあらゆる製品・サービスの出発点です。
そのため、社内でも強いリーダーシップを発揮する必要があります。
マーケティング部門と関わりのある社内の人たちを見てみると、以下のようなイメージです。
・横のつながり:「調達部・生産部・営業部・カスタマーサービス」などなど
→やや偏った言い方をすると、数字関連でガチガチ左脳系の人たちや、得意先最優先の人たちですね。
・縦のつながり:「経営陣」たち
→株主や利益率のことを考えている人たちです。
マーケティング部門の主な仕事の一つに、
彼らを巻き込んで新しい製品やサービスを開発することがあると思います。
視点が違う社内の人たちをたくさん巻き込んで、
やるべきことを推し進めていく必要があります。
このように、巻き込むべき人たちがたくさんいるため
強力なリーダーシップが必要不可欠です。



自分が先頭に立たないといけません。
これがけっこう大変です…
経験上、社内の全部署が初めから賛成してくれるような製品・サービスはほとんどありません。
原価が高い良い製品を作ろうとすると、利益率が悪くて経営陣からストップ。
では販売価格を上げて利益率を確保しようとすると営業からストップがかかる。
と言ったイメージで、社内でも逆風が大きい場合がほとんどです。
そんな中でプロジェクトを前に突き進めるのは、かなりきつい。
ただし、これまでの経験上「ここを突き詰めるとプロジェクトがスムーズに進みやすい」と言うポイントがあります。
それが、「マーケティング担当として誰よりも消費者を理解している」のを周囲に示すことです。
次で詳しく解説しますね。
2. マーケの仕事がきつい理由:消費者を誰よりも理解する


ここでいう消費者とは、「最終消費者」のことです。
自分の会社の製品やサービスを実際に使ってくれる人たちのことですね。
彼らのことを社内の他部署の人たちよりも理解して、
消費者にとって価値になる製品やサービスを突き詰めていくこと。
それこそが、先に述べた社内関係者全員を納得させる鍵になります。
「誰よりも消費者のことを知っている」は最強です。
結果として、消費者のかゆいところに手が届くような製品やサービスは
喜んで購入してもらえる確率が高くなります。
消費者が喜んで購入するというは、
社内関係者だけでなく、得意先や株主にとってももちろんプラスになりますよね。
株主だけが喜ぶことや、得意先だけが喜ぶことを突き詰めても、社内全員がハッピーになることはまずありません。



有名なのは、P&Gの「Consumer is BOSS.」という言葉ですね。
ただし、「消費者を理解する」というのはもちろん簡単ではないです。
消費者調査で何人ものお客様の声を聞いたり、データ分析を深くしたりと、めちゃくちゃ時間がかかります。
ここを真面目に突き詰めると、本当に業務時間がいくらあっても足りないくらいです。
ただ、これまでの自分が経験したり見聞きしたりしている企業では、
とにかくこの消費者理解に時間を割きまくるマーケティング部門を持つ会社が、業績もピカイチだと感じます。
ということで、真面目にマーケティングに取り組んで消費者理解に努めている人たちは、
原則とっても多忙だと言えると思います。
3. マーケの仕事がきつい理由:競合ひしめく中で勝つ


最後にきつい理由をもう一つ。
実は、日本は世界の中でも異質なとてつもなく成熟した市場です。
参考までに清涼飲料の業界の新製品数を記載します。
国内の人口は増えていないのに、新製品数はどんどん増えています。
清涼飲料の年間新製品数:2016年は967品、2020年は1399品
http://www.j-sda.or.jp/statistically-information/stati07.php



年間1399品なので、だいたい毎週27品も新製品が発売されているなんて、驚きですよね。
しかもほとんどが知らない間に消えていく…
例えばで清涼飲料の例を出しましたが、もちろん他の業界も同様です。
成熟しきっている日本市場で、
競合と戦いつつ消費者のことを突き詰めて結果を出し続けると言うのは
それはそれはハードな仕事です。
マーケティングの仕事がきついと感じるだけの、大きなプレッシャーになると思います。
反対にグローバルな視点から見ると、「日本」と言う超競合過多な市場で戦っているマーケターの経験はとても大きなプラスになります。
私の場合、世界中に支社があるいわゆるグローバル企業に在籍していますが
日本支社のマーケティング部門はその独特で厳しい市場環境から一目置かれています。
異様に成熟している市場で戦っている経験やスキルは、
どこの国へ行っても通用するだけの変え難いものだと思います。
まとめ:マーケティングの仕事がきつい理由
これまでをまとめると、以下の通りです。
- 強力なリーダーシップを発揮しないといけない
- 消費者を誰よりも理解しないといけない
- 競合ひしめく中で結果を出し続けないといけない
書いているだけでなんだかちょっと疲れてきましたが(笑)
その分とてもやりがいが大きい仕事です。
自分が開発した製品やサービスが狙い通りに売れていくのは、なかなか変え難い経験です。



消費財の業界であれば、実際に開発した製品を持っている人を見たりすると、ものすごく嬉しいですしね。
もしもマーケティング関連職への転職に興味がある方は、こちらもぜひご覧ください。
特に【経験者の実例】マーケティング業界での転職理由・志望動機(例文あり)については
未経験からマーケティング職への転職を目指す場合についても、詳しく解説しています。






マーケティングと言うと華やかなイメージを持たれがちかもしれませんが、
とても泥臭くて時間がかかる業務が多いです。
でも成果を出したい場合、どんな仕事でも一緒ですよね。頑張っていきましょう!笑
今回は以上です。
読んでいただき、ありがとうございました!





